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カフカのポルノ所持(日本語訳)

James Hawes

という元ドイツ文学研究者が、

Why You Should Read Kafka Before You Waste Your Life

という近著でこの問題を大きく取り上げている。
ネット上の記事では、
「カフカがポルノを書いていた」ことが新発見、というふうに
報じられていた例があったような気がしますが、

上記の本の中であげつらわれているのは、
フランツ・ブライが編集する雑誌『アメジスト』(のちに『オパール』と改題)
をカフカが定期購読していた、という話。

そのことについては、カフカ自身が若い頃にブロート宛ての手紙
(Br 38)で触れていますし、この雑誌がある種のエロ雑誌であることは、
ヴァーゲンバッハがすでに指摘していて、
ビンダーの旧ハンドブックとかにも載っています。

テルアビブから返還要求?

From Germany with love?
Ha'aretz - Tel Aviv,Israel

http://www.haaretz.com/hasen/spages/1008506.html

The letter was sent to the archive in the quiet German town in the wake of
the interest it expressed in acquiring the remnants of the estates of Franz
Kafka ...

カフカ遺品からポルノ見つかる?

■Franz Kafka: Pornographer
Gawker - New York,NY,USA
Franz Kafka wrote dark, brilliant, surreal works of souls in crisis,
bureaucracy run amuck, dehumanizing class systems—and a lot of dirty,
sexy smut ...

http://gawker.com/5032530/franz-kafka-pornographer

■Off the Shelf: Kafka's porn stash, you wouldn't like Salman when he's angry, reading the OED
National Post - Toronto,Ontario,Canada
Turns out that Czech author Franz Kafka really liked the hard stuff. Kafka
expert James Hawes will be publishing a collection of pornography that the
author ...

http://network.nationalpost.com/np/blogs/theampersand/archive/2008/08/05/off-the-shelf-kafka-s-porn-stash-you-wouldn-t-like-salman-when-he-s-angry-reading-the-oed.aspx

■Franz Kafka's Porn Brought Out Of The Closet
Booktrade.info - Harpenden,England,UK
A stash of explicit pornography to which Franz Kafka subscribed has emerged
for the first time after being studiously ignored by scholars anxious to
...

http://www.booktrade.info/index.php/showarticle/15870

■Kafka's Porn Stash and Edinburgh Off to a Good Start
New York Sun - United States
by Zoe Strimpel A collection of pornography belonging to Franz Kafka has
been discovered in the British Library in London and the Bodleian in
Oxford. It ...

http://www.nysun.com/blogs/letter-from-london/2008/08/kafkas-porn-stash-and-edinburgh-off-to-a.html


■Experts unearth porn belonging to Kafka
Times of India - India
LONDON: Experts have unearthed a stash of explicit pornographic material
belonging to German author Franz Kafka. The erotic material has been
ignored by ...

http://timesofindia.indiatimes.com/World/Porn_belonging_to_Kafka_found/articleshow/3322080.cms

■Dark and Unpleasant Pornography By Franz Kafka
Javno.hr - Zagreb,Croatia
An exceptionally dark and unpleasant collection of explicit pornography saw
the light of day, owned by Franz Kafka. Franz Kafka`s collection of
explicit ...

http://www.javno.com/en/bestseller/clanak.php?id=169020

■Moving and shaking
The Australian - Sydney,Australia
FRANZ Kafka wrote dark, brilliant, surreal works about souls in crisis,
bureaucracy run amok and the dehumanising class system. But what
generations of ...

http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,24127910-25090,00.html

■Franz Kafka’s porn brought out of the closet
Times Online - UK
A stash of explicit pornography belonging to Franz Kafka has emerged after
being ignored by scholars anxious to preserve the writer’s image, new
research ...

http://www.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/books/article4446131.ece

ストローブ・ユイレ「階級関係」上映会

2008年10月12日、岡山大学で「階級関係」(カフカ原作『失踪者/アメリカ』)
が上映されます

独文学会の一環
プログラムはこちら
http://www.jgg.jp/modules/organisation/index.php?content_id=217



理事会企画シンポジウム関連企画

14:30〜17:30
A会場: 26番講義室

ジャン=マリー・ストローブ/ダニエル・ユイレ
『階級関係』上映会

解説・司会: 渋谷 哲也
(作品上映後に討論会)

カフカと漫画

諸星大二郎という漫画家の短編集
『僕とフリオと校庭で』に入っている「城」という作品は、
明らかにカフカの「城」にインスパイアされている?
時代は現代で、舞台は巨大コングロマリットですが・・

実際に読んでみると、ある若い独身男性が
上司の指示で、本社に書類の決裁をもらいに行く話。
たらい回しにされ、事務室で出会った女性に夜這いされたり・・・
死の床で決裁完了のFAXを受信するところが、マクス・ブロート版結末を意識?



科研費「プラハとダブリン」今後の予定

秋の岡山の独文学会では(10月13日、午前10時から午後1時まで)、
「プラハとダブリン―20世紀ヨーロッパ文学の二つのトポス」
という英独共同シンポジウムを行うそうです。

来年度には、秋にダブリンから、女性のジョイス研究家を、
翌1月には(2010年)、ベルリン工科大の Prof. Hans Dieter Zimmermann を、
それぞれお招きする予定だそうです。

河中先生から引き継がれた、城眞一先生によると

「その他にも、さまざまな企画があります。
科研の「研究分担者」ないしは「連携研究者」として登録されていない方々も、
今回のゴルトシュニッグ教授阪大講演のように、随時参加可能です。 」

とのことです。

カフカ作品の漫画化

雑誌モンキービジネス第二巻には、西岡兄妹の『田舎医者』が載ってます

単行本では『変身』が漫画になっていました


モンキー ビジネス 2008 Summer vol.2 眠り号

モンキー ビジネス 2008 Summer vol.2 眠り号

  • 作者: 柴田 元幸
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2008/07/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



変身 (まんがで読破)

変身 (まんがで読破)

  • 作者: カフカ
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 文庫



ゴルトシュニッグ教授講演会

故河中先生の科研費研究(プラハ―ダブリン)
を引き継いだ先生方が、秋の独文学会(@岡山)でシンポを開催されます。

そのメンバー主催で、この「9月4日」にグラーツ大学のゴルトシュニッグ教授を招いて
大阪大学で講演会が行われました。

日時:2008年9月4日(木)
場所:大阪大学豊中(石橋)キャンパス 言語文化研究科小会議室(2階)
阪急宝塚線「石橋」駅下車徒歩20分
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-8
アクセス:http://www.osaka-u.ac.jp/jp/accessmap.html

司会:平野 嘉彦(東京大学名誉教授)

14時00分―15時00分
Dr. Dietmar Goltschnigg. (Universität Graz).
ディートマル・ゴルトシュニッグ (グラーツ大学教授)
講演:Franz Kafkas Verraetselnder Erzaehlprozess und seine
hermeneutischen "Anforderungen".

15時00分―16時00分
討論および懇談

17時00分より
梅田「炉端長屋一一」http://r.gnavi.co.jp/k025959/
で懇親会

----------


講演は基本的には『審判』論のようですが、伝記的事実、特にユーデントゥームに
関連付けて論じた前半と、バフチンなどにも触れつつ「笑い」
「遊び(Spiel)」 の文化史の観点なども織り込んだ後半の二部構成でした。

翌日は東京大学主催で同講演が行われます



言語:ドイツ語 (通訳なし)
日時:9月5日(金) 16:00-17:30
場所:東京大学本郷キャンパス 文学部3号館4F 独文研究室ゼミ室
交通案内図 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
構内案内図 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_01_j.html
主催:東京大学大学院人文社会系研究科ドイツ語ドイツ文学研究室
Dietmar Goltschnigg教授(Graz大学)
Franz Kafkas verrätzelnder Erzählprozess und seine hermeneutischen „ANFORDERUNGEN”




『ドイツ語不変化詞辞典(新装版)』

岩崎英二郎、小野寺和夫 編 8月29日刊 ■4935円
不変化詞(前置詞・接続詞・副詞等)の知識はドイツ語の微妙なニュアンスを理解
する上で不可欠です。本書はこの不変化詞を豊富な文例と共に意味・機能に従って
配列した文体辞典です。
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=00083

1890年代から1920年代までの物理学

戸塚洋二さんのブログより
「科学入門シリーズ4:19世紀末科学の困難:光の科学と太陽のエネルギー源」

今日から科学入門シリーズ第4弾を始めます。また理屈っぽい話になりますが、我慢してください。私の考えも入っているので、伝統的な説明とはちょっと違っています。この方が私には理解しやすかったものですから。

 20世紀は物理学の世紀と呼ばれる大変な科学技術の進歩がありました。まさに怒涛のような勢いでした。その基礎となったのは、量子力学と(特殊)相対性理論です。このような常識を覆すような新しい法則は、数学のように人の頭脳の中で作られたものではありません。19世紀末、身近にある現象をよく観察してみると、今までの考えではどうしても説明できない現象が見つかったのです。科学者は、それらの観測事実をなんとか(数学的に)説明しようと大変な苦労を重ね、ついに新しい法則を発見しました。この身近にあって当時理解できなかった現象を説明したいと思います。

・・・・・

革命的なアイデア「光はツブツブだ」という考えにたどり着いたのです。ツブツブのことを難しい言葉で「量子、quantum」といいます。
・・・・
以上、長々と「光が粒子」だという革命的なアイディアとその実験を説明しました。1890年代から1920年代までの物語です。ヘルツ、プランク、アインシュタイン、ミリカン、コンプトンという当時の科学界の巨人が活躍した時代です。アメリカ人が科学界に進出を始めた時代でもあります。

 この時点で、光量子説を疑う人はいなくなりました。http://fewmonths.exblog.jp/7703881/


『データを失わない10箇条』

データを失わない10箇条
-小島範幸; 北浦訓行. データを失わない10箇条. オーム社, 2007, 270p.
主な内容は以下のとおりです。
----------
第0条 ある日突然!
第1条 HDDや記憶媒体の仕組みをしろう
第2条 データがなくなる理由を理解する
第3条 HDDの診断ツール
第4条 重要なファイルを手動バックアップする
第5条 定期的なバックアップ
第6条 NASや外付けHDDを活用する
第7条 大容量の光メディアを活用する
第8条 RAIDを組もう
第9条 ケーススタディ
第10条 それでも失ったときの対処法
----------


データを失わない10箇条

データを失わない10箇条

  • 作者: 小島 範幸
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本



「移動性をもった仮想の視線」がキーワード

出版者のサイト
http://www.shohakusha.com/detail.php?id=a9784775401514

同じ著者の”The Virtual Window: From Alberti to Microsoft”という本も気になる

ウィンドウ・ショッピング―映画とポストモダン (松柏社叢書 言語科学の冒険 10)

ウィンドウ・ショッピング―映画とポストモダン (松柏社叢書 言語科学の冒険 10)

  • 作者: アン フリードバーグ
  • 出版社/メーカー: 松柏社
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本





The Virtual Window: From Alberti to Microsoft

The Virtual Window: From Alberti to Microsoft

  • 作者: Anne Friedberg
  • 出版社/メーカー: Mit Pr
  • 発売日: 2006/11/24
  • メディア: ハードカバー



日本独文学会機関誌『ドイツ文学』WEB上無料公開

機関誌『ドイツ文学』の創刊号から第96号までがPDFで閲覧できることに!!


http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/
で「ドイツ文学」と検索するか、
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=dokubun1947

に直接アクセス。

近日中に日本独文学会HP>文献情報データーベースからもアクセス可能になる予定。

『カフカ・セレクション1』を読了して

信頼できる訳で読めるようになったことをまず喜びたい

その上で・・
どうして、「分量が少ないものから多いものへ」という編集方針が取られたのか
わからない
ある程度長めの方がカフカの世界に入りやすい人もいるはず

加筆:訳者によると、「カフカの書き残したものは、一見ばらばらなように見えるけれども、 短い断章のなかにも、すでに十全にカフカらしさ、エッセンスがすべて詰まっている」 ということを主張したかったそう


また、最近の研究で、パレスティナ移住問題など
非常に具体的な歴史背景が指摘されている作品群を
ばらばらにとりあげて、作品内在的に、あるいは素朴に
プラハを連想しつつ読む(読ませる)というのは、
やや時代錯誤な、あるいはミスリーディングを誘う配列だと思えた

加筆:特にセクション1に関しては平野先生が好きな作品を集めたそう。 3巻それぞれのテーマについても、出版社から即OKが出たとのこと

せめて、現在推定されている作品成立年代くらいは
作品の最後、あるいは巻末にでもつけておくのが読者のためだと思う
明らかに文体の違う、寄せ集めのカフカを読まされるのは
「Kritische Ausgabeに当たることができないけれど
真摯にカフカを読もうとしている一般読者」には気の毒な気がする

加筆:「池内訳は『超訳』なので、Kritische Ausgabeからは別の訳も出しておくべきだ」 という良心的判断には、疑念の余地はない。

巻末の短いカフカ論は、いつもながら秀逸。
ほほーと感心


カフカ・セレクション 1 (1) (ちくま文庫 か 13-2)

カフカ・セレクション 1 (1) (ちくま文庫 か 13-2)

  • 作者: フランツ・カフカ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/07/09
  • メディア: 文庫



生誕125年

今年はカフカの生誕125年だからなのか、新聞記事でたくさん取り上げられています

そのうち一部を紹介します

Franz Kafka: Ungeheure Welt im Kopf

FOCUS Online - Germany

Vor 125 Jahren wurde in Prag der deutsch-jüdische Schriftsteller Franz
Kafka geboren. Er ist die sprachmächtigste und einflussreichste Gestalt
der ...

http://www.focus.de/kultur/buecher/tid-11004/franz-kafka-ungeheure-welt-im-kopf_aid_315629.html



Zum 125. Geburtstag von Franz Kafka

sueddeutsche.de - München,Bayern,Germany

Von Thomas Steinfeld Eine der bekanntesten Erzählungen in deutscher
Sprache beginnt mit dem Satz: "Als Gregor Samsa eines Morgens aus unruhigen
Träumen ...

http://www.sueddeutsche.de/kultur/artikel/369/183795



『穴と境界』

カフカ好きなら、ちょっと気になるタイトルでは?
哲学の本ですが・・


穴と境界―存在論的探究 (現代哲学への招待 Japanese Philosophers)

穴と境界―存在論的探究 (現代哲学への招待 Japanese Philosophers)

  • 作者: 加地 大介
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本



祝『カフカ・セレクション』刊行

白水社の池内紀訳におもうところがあったのか
筑摩書房から平野嘉彦・柴田翔・浅井健二郎の3氏による新しい翻訳が出ます
取り上げられた「作品」とそのまとめ方も注目すべき点でしょう

筑摩書房の特別サイト
http://www.chikumashobo.co.jp/special/kafka/

カフカ・セレクション 1 (1) (ちくま文庫 か 13-2)

カフカ・セレクション 1 (1) (ちくま文庫 か 13-2)

  • 作者: フランツ・カフカ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/07/09
  • メディア: 文庫



中欧の写真家たち

中公新書『フォト・リテラシー』60-61頁によると、
ポーランド、リトアニア、チェコ、ハンガリー出身の写真家の活躍は
写真史上特記すべきことだそうです。
1910年代からグラフ雑誌が盛んだったのはハンガリーとか。


フォト・リテラシー―報道写真と読む倫理 (中公新書 1946)

フォト・リテラシー―報道写真と読む倫理 (中公新書 1946)

  • 作者: 今橋 映子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 新書



『キプリング・インド傑作選』

キプリング・インド傑作選
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4902455145.html

ブレヒトのオリエンタリズムを考える上でも、
キプリングは必須作家なんだそうです


キプリング インド傑作選

キプリング インド傑作選

  • 作者: 橋本 槇矩
  • 出版社/メーカー: 鳳書房
  • 発売日: 2008/03/28
  • メディア: 単行本



プラハBTジャーナル

ビジネスと旅行、文化の月刊雑誌
http://www.praha-btjournal.com/

『田舎医者』DVD発売!


カフカ田舎医者

カフカ田舎医者

  • 作者: 山村 浩二
  • 出版社/メーカー: プチグラパブリッシング
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本



カフカ 田舎医者

カフカ 田舎医者

  • 出版社/メーカー: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
  • メディア: DVD



開高健『流亡記』とカフカの『万里の長城』断片

菊谷匡祐氏がカフカの万里の長城を巡る断片を開高健に紹介し、「そのネタ、俺にくれや」と言われて「どうぞ」と答え、できあがった小説が『流亡記』なんだそうです


ロビンソンの末裔 (開高健全集)

ロビンソンの末裔 (開高健全集)

  • 作者: 開高 健
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1992/02
  • メディア: 単行本



裸の王様・流亡記 (角川文庫)

裸の王様・流亡記 (角川文庫)

  • 作者: 開高 健
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1960/05
  • メディア: 文庫



裸の王様・流亡記―他二篇 (1960年)

裸の王様・流亡記―他二篇 (1960年)

  • 作者: 開高 健
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1960
  • メディア: -



『カフカ初期作品論集』

内容は・・・でしたが、
あとがきに「カフカ研究会」の精力的な活動記録が載っていたのが
印象的でした

カフカ作品の解釈本としては、
素人で研究書をほとんど読んでいない作家の単行本のほうが、
とてもいいと思いました
ホモセクシュアリティに還元しようとする姿勢はいただけないものの、
じっくりよく作品を読んだ跡が感じられるので・・
「学術論文」を仕上げようとすると、どうしてもこんなに時間をかけては
読めないですよね・・


カフカ初期作品論集

カフカ初期作品論集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 同学社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本



カフカ入門―世界文学依存症 (東海大学文学部叢書)

カフカ入門―世界文学依存症 (東海大学文学部叢書)

  • 作者: 室井 光広
  • 出版社/メーカー: 東海大学出版会
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本



オルハン・パムク『雪』

主人公がKaというらしいですね
『城』に似ているのかな

ミヒャエル・ハネケの映画作品『城』でも、雪のシーンは印象的でした

今日の独文学会(@立教大学)のシンポジウムで
アイヒンガーの『雪』という作品の解釈を聞いたのですが
「雪」はとても作家の創作意欲を掻き立てるものなのでしょうか

中国の作家「残雪」さんのカフカ解釈本もありましたね
そういえば・・

魂の城 カフカ解読

魂の城 カフカ解読

  • 作者: 残雪
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2005/12/06
  • メディア: 単行本



モディリアーニ(1884-1920)

先日、新美術館にモディリアーニ展を見に行ったのですが
彼の生没年は、カフカの人生内にすっぽり収まっている
ということに気づきました

http://www.nact.jp/exhibition_special/2007/modigliani/index.html

絵はご存じの通り、首の長い肖像画が多いわけですが、
ずらっと並んでいると、いかにも都会的で
今もすぐ隣に生息していそうな女性、男性のように見えてきました

国内の博士論文ニーズ調査(アンケート)

NIIのアンケートにご協力ください(2008-6-20まで)
博士論文ニーズ調査 アンケート - 国立情報学研究所学術コンテンツ課
https://cattools.nii.ac.jp/cgi-bin/enq/enquete.cgi/hakuron2008/

現在、国会図書館、大学図書館、国立情報学研究所では、博士論文の流通について
改善策を検討しています。
現状では、入手しようと思った場合、国会図書館か学位授与大学にアクセスするしかなく、
著作権者が生きている場合は、許諾をとらないと全編複写することができません。
一部、出版されたり、大学附属図書館の機関レポジトリに収録されたりもしますが
その情報を調べるのも手間がかかります。
こういった現状が改善されるチャンスです!より多くの方のアンケートご協力をよろしくお願いいたします。

カフカ研究書新刊(和書)

否定の詩学
カフカの散文における物語創造の意志と原理
尾張充典著
鳥影社 6月上旬
税込価格:3675円
ISBN:9784862651389
生と文学が密接にからみあったカフカの仕事の意図(物語の無化と消失)を、具体的な作品の詳細な分析を通して探る。

尾張充典さんとは?


オワリ ミツノリ
OWARI Mitsunori
所属機関名、所属部署名、職名
1. 九州産業大学 経営学部 国際経営学科

研究分野 ヨーロッパ語系文学 、各国文学・文学論
研究分野を表すキーワード 近代ドイツ語文学,ロマン主義,カフカ
研究テーマ
1. ドイツロマン派の文芸思想
研究分野: ヨーロッパ語系文学
(個人研究) その他の研究制度
2. 近代ドイツ文学におけるピグマリオン神話の受容と作用
研究分野: ヨーロッパ語系文学 、 各国文学・文学論
(個人研究) その他の研究制度
3. フランツ・カフカにおける創作原理
研究分野: ヨーロッパ語系文学 、 各国文学・文学論
(個人研究) その他の研究制度
研究業績(論文、解説)
(10件)
1. Versteckspiel des Zeichens. Zu E.T.A. Hoffmanns Der Artushof
E.T.A. Hoffmann-Jahrbuch.(E.T.A.Hoffmann-Gesellschaft) (学術雑誌 、2004 ) 12 / , 52-66
2. Okkultistischa Medien -Zum Begriff "Erschreiben" bei Franz kafka
西日本ドイツ文学 (学術雑誌 、2001 ) 13 / , 53-61
3. Konstruktion des Ich durch Sprache -Zu kafkas Erzaehlfragment
ドイツ文学 (学術雑誌 、1997 ) / 99 , 91-99
さらに表示する
研究業績(著書)
(1件)
1. カフカ初期作品論集 (共著) (同学社 、2008 )
ISBN 978-4-8102-0456-8
研究業績(口頭発表・ポスター)
(2件)
1. 認識系遮蔽の詩学  E.T.A.ホフマンの『砂男』を手掛かりにして
日本独文学会西日本支部第51回総会・研究発表会 (口頭発表 、1999 )
2. カフカに於ける呪術的メディア Erschreiben という概念を手掛かりに
オーストリア文学研究会秋期研究発表会 (口頭発表 、2000 )
研究業績(その他の活動)
(1件)
1. 文学表現と<メディア>-ドイツ文学の場合 (受託研究等 、1995-1998 )
出身大学院、研究科等
1. 東京大学
修士 (人文科学研究科 、独語独文学 )
1994 (修了 )
出身学校、専攻等
1. 東京都立大学
大学 (人文学部 、独文学専攻 )
1991 (卒業 )
取得学位
1. 修士(文学)
(課程) 東京大学
ヨーロッパ語系文学
2. 博士(文学)
(論文) 東京大学
ヨーロッパ語系文学
研究職歴

1994-1999 東京大学助手 大学院人文社会系研究科・文学部

受賞学術賞 ドイツ語学文学振興会奨励賞 (1998 、国内 )
所属学会 日本独文学会 (広報委員会 、2006- 、国内 ) 、 日本独文学会西日本支部 (教育部会部会長 、2005- 、国内 ) 、 オーストリア文学研究会 (編集委員 、1999-2002 、国内 ) 、 日本ドイツ語情報処理学会 (国内) 、 E.T.A. Hoffmann-Gesellschaft (国外)


中島敦が英訳カフカを愛読

池内紀『出ふるさと記』による。


出ふるさと記

出ふるさと記

  • 作者: 池内 紀
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本



S.ギルマン“Fat Boys”

184頁に、カフカ言及あり。

Franz Kafka, at almost six feet tall and i33 pounds. ... of his outer body as a
sign of his soul. are part of the common wisdom about the fat boys of the ...


Fat Boys: A Slim Book

Fat Boys: A Slim Book

  • 作者: Sander L. Gilman
  • 出版社/メーカー: Univ of Nebraska Pr
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: ハードカバー



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