ドイツにおけるユダヤ人の歴史2冊
ユダヤ人 最後の楽園――ワイマール共和国の光と影 (講談社現代新書 1937) (講談社現代新書 1937)
- 作者: 大澤 武男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/18
- メディア: 新書
内容紹介敗戦と混乱、ワイマール憲法、そしてヒトラー台頭への15年
二つの戦争のはざまで彼らは何を見たのか
第一次大戦後のドイツに成立したワイマール共和国。そこには「共生」の理想を掲げ苦闘したユダヤ人の姿があった。ナチの「最終的解決」前夜に咲き誇ったユダヤの栄光を鮮やかに描く。
目次第1章 前史 ユダヤ人の解放と諸問題
第2章 ワイマール初期とユダヤ人の政治活動
第3章 ユダヤ人のワイマール文化
第4章 夢から現実、孤立から破滅へ
普通のドイツ人とホロコースト―ヒトラーの自発的死刑執行人たち (MINERVA西洋史ライブラリー 75)
- 作者: ダニエル J.ゴールドハーゲン
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
大量虐殺の動機とは?
ホロコーストの加害者、ドイツ人の反ユダヤ主義、
ナチス時代におけるドイツ社会の性質を再考する。
1990年代中頃に「ゴールドハーゲン」論争を巻き起こし、ドイツ歴史学界の激しい批判を浴びつつも、ベストセラーとなったホロコーストに関する問題書の全訳。
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツは「アウシュヴィッツ絶滅収容所」に象徴されるように、ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅をめざして、組織的に差別・迫害・殺害の限りを尽くした。本書では,ユダヤ人大量虐殺の現場、これを遂行した「普通のドイツ人」の動機や心情など、学術的史書では後景に隠されがちな情景が、重苦しいばかりの記述となって再現されている。本書を「逸脱の書」と評するか、「告発の書」はたまた「警醒の書」と見るか、いまなお論議は終わっていない。
序 ホロコーストに関する中心的観点の再考
I ドイツの反ユダヤ主義を考える
1 反ユダヤ主義再考
2 近代ドイツにおける抹殺的反ユダヤ主義の展開
3 抹殺的反ユダヤ主義
II 抹殺論者の計画とソシキ
4 ナチスのユダヤ人攻撃
5 絶滅の執行者と機構
III 警察大隊
6 警察大隊――大量虐殺実行者
7 第101警察大隊の隊員たちの行動
8 第101警察大隊の隊員たちの動機を考察する
9 警察大隊――生活・殺戮・動機
IV 絶滅政策としてのユダヤ人「労働」
10 ナチ期におけるユダヤ人「労働」の根拠と形態
11 「労働」収容所における生活
12 労働と死
V 死の行進
13 死の道
14 行進はどこに向かうのか
VI 抹殺的反ユダヤ主義、普通のドイツ人、自発的な死刑執行人
15 犯行者の行動に関する競合する説明
16 大量虐殺の動機としての抹殺的反ユダヤ主義
エピローグ
あとがき
付論1~3
監訳者あとがき
地名索引
人名索引
2008-04-28 20:23
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