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河中正彦先生追悼カフカ・シンポジウム記録

河中正彦先生追悼カフカ・シンポジウム 2008.3.17@大谷大学響流館

聴講の記録


発表者以外の参加者(順不同):三谷研爾 藤井ねり 西成彦 吉田仙太郎 金子孝吉 井上暁子 池田あいの


■高野佳代(国会図書館)「カフカにおける女性像―家・移住・帰郷」

現在準備中の博士論文の序にあたる部分が発表された。まずカフカ文学における女性像研究の重要性と先行研究を説明。
『判決』を通じて、「女性と家を築く」男と、「帰郷不可能性」として表象される独身男性像を提示。
カフカ作品を「近代家族」という観点から論じる試みが明らかにされた。

佐々木氏・川島氏:近代家族という観点で見た場合、『判決』においてロシアの友人とゲオルクの父親が文通をしているという設定は
どのように解釈できるのか。

西氏:「移住」と女性像がどのようにむすびつくのか説明が不十分。
カフカの実人生における「女性」と、作中の「女性像」の働きはむしろ真逆ではないか?

三谷氏:カフカの実人生と作品を一つの論文の中で同時に扱う手立てとしては、ワイニンガーの『性と性格』のような当時の言説を架け橋に使う方法
もしくは、作中の女性の「長広舌」を「女性の声」「手紙を書く女性」とあわせて解釈する方法がある。
カフカ世代のプラハ同化ユダヤ人には「ロマンティックラブイデオロギー」が強固にあった。



■中村寿(北海道大学)「カフカと中欧ユダヤ教の現在・過去・未来」

Giuliano Baioni の『カフカ 文学とユーデントゥーム』に全面的に依拠して、カフカを含む当時のプラハ同化ユダヤ人(西方ユダヤ)と、「東方ユダヤ人」
の民族アイデンティティ、特に時間認識(現在・過去・未来の観念)を明らかにしたい旨が述べられた。研究方法として『自衛』誌を読みこむ見通しが語られたが、
そこにカフカの時間意識を知る手がかりが見出せるかはフロアから疑問が呈された。

三谷氏:カフカ世代の同化ユダヤ人は「実体のなさ」「僕たちには実体がない」ということをしきりにいうが、それはなぜか?(どう解釈するか?)
カフカの文学をどの枠組みで語るか、ということ自体がすでに問題化されるという自己言及性がカフカ研究の特徴。


■藤田教子(東京大学):「カフカとチェコ文学」

今回のシンポジウム発表者の関心がユダヤ関係に傾いているという配慮から、藤田氏はあえて「チェコ文学」という視点を立てられた。もちろん「チェコ文学」なるものと、
「カフカとチェコ文学」という問題設定自体が問題含みであることは断られた上で、カッコつきの「チェコ文学」において、現在カフカがどのように扱われているかが

sachlichに紹介された。つづいて、カフカの「チェコ文学」受容がいかに跡付け難いものかが示された。いくつか先行研究はあるものの、どれも推測の域を出ていないことが

紹介された。最後に、チェコ語訳されたカフカ作品のタイトルと、チェコ語版全集が紹介された。

■川島隆(京都大学非常勤講師)「」
カフカが恋人フェリーツェとミレナに送った新聞『プラハ日報』の切り抜きを手がかりに、カフカ独特の新聞の読み方について提起がなされた。それに加えて、カフカが新聞報道をどのように受容したかの一例として、
『プラハ日報』によるロシア革命の報道と、『万里の長城』断片中の削除された一節との関連が論じられた。

三谷氏「1990年代以降、再び作品の『外部』とカフカ作品を結びつけるような潮流が
目立ってきている中で、自分の研究をどう位置づけるのか?」

川島氏「特にナショナル・アイデンティティー形成という問題に関連して、
文学の政治性(政治的機能)に着目していきたい。」

■佐々木茂人(大谷大学任期制助教)「カフカの友人」

Guido Massino"Kafka, Löwy und das Jiddische Theater"(2007)第二部に、
カフカの友人イツハク・レーヴィ(Jizchak Löwy)が日刊紙に寄稿した記事が収録されていることが紹介された。


■須藤勲(愛知工業大学非常勤講師)「カフカにおける<Spiel>」

提出したばかりの博士論文の内容が発表された。カフカの奇妙な世界、語り口を、「Spiel」(芝居)というキーワードで理解可能なものと説明された。
たとえば、登場人物の奇妙さは、彼らがその場その場で役を与えられる役者のようであり、作品は「舞台」と考えれば整合性があるというように。
さらに、カフカの「書くこと」やカフカが実生活において興味を示したさまざまな事柄も「Spiel」という観点から再構築された。

しかしながら、たとえば断食芸人の断食芸を「自己完結したごっこ遊び」というだけで捉えきれるかどうかは疑問が残る。
また、カフカ作品のなかには、「Spiel」(芝居)の要素が著しく欠けたものもあり、それをどう位置づけることができるのかも疑問だった。
すでに、「カフカと演劇」の先行研究には厚みがあるため、それらとどう折り合いをつけているのかも詳しく知りたいと思った。

フロアからは、カフカ自身が「書くこと」をSpielと関連付けて述べている箇所は実際あるのかどうか、という質問があり
須藤氏は「カフカの日記や手紙の記述それ自体もなんらかの『身ぶり』、演技であるため、『素の発言』として信用できるものはないかもしれない」と答えた。
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Kafka and Cultural Zionism

Giuliano Baioni 著”Kafka. Literatur und Judentum ” より進んだ内容は無い?



Kafka and Cultural Zionism: Dates in Palestine (Studies in German Jewish Cultural History and Literature)

Kafka and Cultural Zionism: Dates in Palestine (Studies in German Jewish Cultural History and Literature)

  • 作者: Iris Bruce
  • 出版社/メーカー: Univ of Wisconsin Pr
  • 発売日: 2007/05/02
  • メディア: ハードカバー


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ゲルハルト・ノイマン教授(ミュンヘン大学) 講演会

Einladung zum Vortrag von
Prof. Dr. Gerhard Neumann (Universität München)
Chinesische Mauer und Schacht von Babel.
Franz Kafkas Architekturen


Gerhard Neumann教授(München大学)の標記講演会を下記の要領で開催
いたします。多数の御来聴をお待ち申し上げます。


言語:ドイツ語 (通訳なし)
日時: 4月1日(火) 17:00-18:30
場所: 東京大学本郷キャンパス 法文1号館3階317教室
交通案内図 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
構内案内図 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_01_j.html
主催: 東京大学大学院人文社会系研究科ドイツ語ドイツ文学研究室
お問い合わせ先: dokubun_at_l.u-tokyo.ac.jp (_at_を@に変えてください)

Sprache: Deutsch
Zeit: 1. April 2008 (Di) 17:00-18:30 Uhr
Ort: Universität Toyo, Hongo-Campus,
Faculty of Law & Letters Bldg.1, 3F Raum 317
Accessmap: http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_e.html
Campusmap: http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_01_e.html
Veranstalter: Germanistisches Seminar der Universität Tokyo
Kontaktadresse: dokubun_at_l.u-tokyo.ac.jp (bitte „_at_“ ersetzen mit „@“)
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「第1次大戦中の『プラハ日報』とカフカ」

河中正彦先生追悼カフカ・シンポジウム内発表 川島隆氏(京都大学非常勤講師)

発表要旨:

カフカは熱心な新聞読者であり、かつ、ひねくれた読者であった。彼が購読していた『プラハ日報』は、もう一つの有力紙『ボヘミア』とともに、19世紀以来のチェコのリベラリズムの伝統を支えたドイツ語新聞である。しかしカフカは、自分が読んだ論説を額面どおりに受け取らないこと、あえて転倒した理解をすること、奇妙なトピックの細部に固執することなどを通じて、微妙にズレた読み方を実践していた。この点は、かつてショースキーが世紀転換期のオーストリア作家たちについて確認したような、父親世代のリベラリズムからの離脱行動を示すものと位置づけられる。本発表では、特にロシア革命とその後のロシア社会を『プラハ日報』がどう報じたか、その報道をカフカがどのように独自に変奏しつつ受容したかを追う。

1917年3月半ば、『プラハ日報』は連日のようにロシア革命の動向を伝えた。これが読者カフカに及ぼした印象は、同月末に成立した断片『万里の長城が築かれたとき』中の、後に線を引いて消された一段落に見て取ることができる。そこでは、暴動が(どうでもいい理由で)毎日のように頻発する「隣の州」から一人の「乞食」が「檄文」を届けにくる、という挿話が物語られている。その記述からは、抑圧的な体制下で生きる人々に同情を寄せるリベラルな価値観の片鱗がかいま見えると同時に、カフカが革命自体に対しては批判的距離を維持していたことが窺える。

しかしボリシェヴィキの政権獲得後の1920年8月、ソ連社会の全体主義化を批判的に論じたバートランド・ラッセルの論説が『プラハ日報』に載ると、カフカはにわかに共産党政権に対して好意的になった。彼は共産主義者だった恋人ミレナに記事の切抜きを送り、これはソ連政権への最高の賛美であると述べた。このように、いわば新聞記事を逆さまに読んでみせることが、かねてから近代市民社会のオルタナティブを模索していたカフカにとって、脱リベラルな身ぶりの源泉として機能したのであり、ここではその典型的な一例が示されている。

質疑応答:

三谷氏「1990年代以降、再び作品の『外部』とカフカ作品を結びつけるような潮流が
目立ってきている中で、自分の研究をどう位置づけるのか?」

川島氏「特にナショナル・アイデンティティー形成という問題に関連して、
文学の政治性(政治的機能)に着目していきたい。」
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ニーチェとカフカ 新作

”Für alle und keinen”
von Friedrich Balke (Autor), Joseph Vogl (Autor), Benno Wagner (Autor)
# Broschiert: 350 Seiten
# Verlag: Diaphanes; Auflage: 1. Auflage (1. April 2008)
# Sprache: Deutsch
# ISBN-10: 3037340398
# ISBN-13: 978-3037340394
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『エクストラテリトリアル』

カフカ論あり

 イディッシュ語を聴くカフカ
 ハエの羽音のような言語――イディッシュ文学のアヴァンギャルドな実験
 断食芸人論
 難民小説としての『城』――アーレントの読み
 あつかましさについて


エクストラテリトリアル――移動文学論2 (移動文学論 2)

エクストラテリトリアル――移動文学論2 (移動文学論 2)

  • 作者: 西成彦
  • 出版社/メーカー: 作品社
  • 発売日: 2008/02/21
  • メディア: 単行本


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『カフカ初期作品論集』

立花健吾 佐々木博康 編
有村隆広 尾張充典 河中正彦 佐々木博康 立花健吾
西嶋義憲 野口広明 古川昌文 本田和親 著

B6判・上製・324頁  978-4-8102-0456-8
\3,150(\3,000)2008年4月刊


不可解なカフカ文学を理解するための待望の一冊!

 『判決』や『変身』などの衝撃的な作品が執筆されたカフカの「初期」(1904~1913年)――この時期に成立した諸短編を取り上げ、さまざまな方法で解釈を行った注目の論集。

目次はこちらのページで http://www.dogakusha.co.jp/kennkyushousai_3.htm
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シュンペーターに関する連載コラム

カフカと同年生まれ、オーストリア-ハンガリー二重帝国の経済学者シュンペーター
その伝記的コラムがダイヤモンド社サイトに連載されています

http://diamond.jp/series/schumpeter/

あのケインズも1883年生まれですね
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サイト紹介:ドイツ版NACSIS Webcat&NDL-OPAC

■ドイツ大学図書館蔵書横断検索  
KVK (Karlsruher Virtueller Katalog)
http://www.ubka.uni-karlsruhe.de/kvk.html

下記 Deutsche Bibliothek の蔵書も一緒に検索でき,おすすめ。


■ドイツ国立図書館(DNB)
Katalog der Deutschen Nationalbibliothek
http://www.d-nb.de/

ドイツ国立図書館の所蔵する図書、雑誌、地図、学位論文、電子資料等が検索できる。ライプツィヒは1915年以降、フランクフルトは1945年以降に受け入れた資料が検索できる。
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『反知性の帝国』

『反知性の帝国―アメリカ・文学・精神史』 (南雲堂) 
巽孝之編
執筆者:巽孝之、出口菜摘、志村正雄、竹村和子、亀井俊介、田中久男、後藤和彦
定価:3500円

◎主目次
はじめに 恐怖の同毒療法・・・巽孝之
第1章 アメリカ文学と反知性主義の伝統・・・巽孝之
第2章 T.S.エリオット、または反知性を内包する知識人・・・出口菜摘
第3章 知性・反知性・神秘主義・・・志村正雄
第4章 ジェンダー・レトリックと反知性主義・・・竹村和子
第5章 <主知>と<反知>・・・亀井俊介
第6章 フォークナー文学と反知性主義・・・田中久男
第7章 危機下の知性について・・・後藤和彦


アメリカの反知性主義

アメリカの反知性主義

  • 作者: リチャード ホーフスタッター
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本


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橋爪紳也「塔」について執筆予定

先行する著作

翼へのパッション--飛行機と想像力(5)双六・飛行塔・ラジオドラマ
橋爪,紳也 ユリイカ 35(4) 42~51 2003/3 13425641

遊園地化する都市景観--塔・異国・イルミネーション (特集 建築)
橋爪,紳也 紫明 (7) 26~31 2000/10

近代日本の空間プランナーたち(第14回)飛行塔の創案者 土井万蔵
橋爪,紳也 CEL 93~98 2000/06


飛行機と想像力 : 翼へのパッション
橋爪紳也著 -- 青土社, 2004.3 , 267p.

人生は博覧会日本ランカイ屋列伝
橋爪紳也著 -- 晶文社, 2001.5 , 284p.

日本の遊園地
橋爪紳也著 -- 講談社, 2000.9 , 221p. -- (講談社現代新書 ; 1520)
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川村邦光「家族写真の系譜をめぐって」執筆予定

先行する著作

川村邦光「家族写真・家庭アルバム論をめぐって」[cultures / critiques] 第33号
  家族写真・家族アルバムは「家族の絆」となるといった社会的機能に論点が絞られることが多いが、はたしてそれだけで十分だろうか。家族写真の構図や表象、また家庭アルバムの構成法を分析することによって、近代家族の心性史の一端を明らかにすることができると考える。「家庭アルバムの歴史主義の時代」と「家庭アルバムの芸術主義の時代」に分けた鶴見良行の家庭アルバム論は大いに参考になる。写真の撮られ方・撮り方の変化から、心性の変化を辿ることができよう。また、家族写真・家庭アルバムは天皇家写真・皇室アルバムと対照されて、天皇家とともに家族の歩みや歴史を確認するようなことがありうるが、両者の家族写真の構図・表象には相違があり、天皇家はかなり独特な近代家族を構築してきたと考えられる。

家族写真をめぐる覚え書
川村,邦光 待兼山論叢 (40) 1~11[含 英語文要旨] 2006 03874818

科研費:家族写真の歴史民俗学的研究
研究課題番号:18320141, 研究年:2006-2007
性家族の誕生 (ちくま学芸文庫)

性家族の誕生 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 川村 邦光
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2004/07/08
  • メディア: 文庫


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『世紀末ウィーンのユダヤ人 1867-1938』


世紀末ウィーンのユダヤ人 1867-1938

世紀末ウィーンのユダヤ人 1867-1938

  • 作者: スティーヴン ベラー
  • 出版社/メーカー: 刀水書房
  • 発売日: 2008/03/03
  • メディア: 単行本



類書


ウィーンのユダヤ人―19世紀末からホロコースト前夜まで

ウィーンのユダヤ人―19世紀末からホロコースト前夜まで

  • 作者: 野村 真理
  • 出版社/メーカー: 御茶の水書房
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本





反ユダヤ主義―世紀末ウィーンの政治と文化

反ユダヤ主義―世紀末ウィーンの政治と文化

  • 作者: 村田 雅人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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ボヘミア研究会

日時:3月1日(土) 13:30~チェコ語勉強会
            15:00~ボヘミア研究会

 報告者:西尾宇広氏 「文学という政治的立場―カレル・チャペックの場合」
      西辻郁世氏 「世紀転換期のチェコの日常―子どもの証言から―」

 会場:大谷大学博綜館5F 第3会議室
 http://www.otani.ac.jp/annai/shisetsu/gakunai_map.html
 *正門(北門ではありません)正面左手の建物、入るとすぐに
 エレベーターがあります。5階で降りて直進左手です。

 懇親会会場


 「鉄板焼き 韓国料理 キリンキリン」
 http://r.gnavi.co.jp/c431000/
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JAS研究会開催 3月16日(日) 13:00より


第4回 JAS(ユダヤ・ドイツ・スラヴ)研究会(主催:西正彦/立命館大)




 日時: 3月16日(日) 13:00より(翌日は、河中正彦先生追悼カフカシンポジウム http://blog.so-net.ne.jp/kayo318/2008-02-17




 会場: 大谷大学 1号館 1112教室

 ※大谷大学へのアクセス http://www.otani.ac.jp/annai/access/index.html#001

 ※会場の地図 http://www.otani.ac.jp/annai/shisetsu/gakunai_map.html

正門右手奥の建物。入って右に曲がり、つきあたりをさらに左に行ったところです。




 プログラム:

 13:00~ 社会主義文化における「モダニティ」:ポーランド映画の分析から

         菅原 祥 (京都大学大学院生)

 14:30~ ボブロフスキー作品における故郷への想い

         永畑 紗織 (京都大学大学院生)

 16:00~ 「追放の中の追放」の地としてのロシア

        ―ハバド・ルバーヴィチ・ハシディズムとユダヤ教の存続を懸けた闘い―

         赤尾 光春 (大阪大学ポスドク研究員)



参加は自由ですが、「参加料が200円」かかります


 ※なお、懇親会もあります。こちらもふるってご参加ください。


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音楽アルバム“ FRANZ KAFKA→S AMERIKA ”




FRANZ KAFKA’S AMERIKA

FRANZ KAFKA’S AMERIKA

  • アーティスト: DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
  • 出版社/メーカー: P-VINE
  • 発売日: 2007/04/06
  • メディア: CD



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カフカの蔵書


Source: Born, Jürgen. Kafkas Bibliothek. Ein beschreibendes Verzeichnis. Mit einem Index aller in Kafkas Schriften erwähnten Bücher, Zeitschriften und Zeitschriftenbeiträge. Zusammengestellt unter Mitarbeit von Michael Antreter, Waltraud John und Jon Shepherd. Frankfurt am Main: S. Fischer, Verlag. 1990.




テキスト形式で載ってます↓

http://www.pitt.edu/~kafka/k_s_bibII.html




青空文庫


『家長の気がかり』『ある流刑地にて』『掟の前』の3点が「大久保ゆう」さんの訳で載っています




青空文庫 著者別リスト




http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1235.html




大久保ゆうさんHP




http://www.alz.jp/221b/


(カフカとはまったく無関係)エコキャップ運動


ペットボトルのふたで、「ポリプロピレン製」のものを集めると、

ポリオワクチンを贈ることができます




もし、気が向いたら集めてください




エコキャップ推進協会

http://ecocap007.com/




エコキャップ推進ネットワーク

http://ecocap-npo.jp/


三谷先生の最新カフカ論を含む『ドイツ文化史への招待』




ドイツ文化史への招待―芸術と社会のあいだ (阪大リーブル 4) (阪大リーブル 4)

ドイツ文化史への招待―芸術と社会のあいだ (阪大リーブル 4) (阪大リーブル 4)

  • 作者: 三谷 研爾
  • 出版社/メーカー: 大阪大学出版会
  • 発売日: 2007/10/01
  • メディア: 単行本





高山氏書評: http://booklog.kinokuniya.co.jp/takayama/archives/2008/02/post_52.html




◇◆中欧世界に浮かびあがる、芸術文化の立体像◇◆

中欧を舞台に繰り広げられてきた、近代ドイツの芸術と社会のせめぎあい。その歴史を、表現活動と日常生活との密接なつながり、ドイツとユダヤの共存の夢、現代社会と斬り結ぶモダニズム芸術の挑戦という3つの位相から追っていく。

芸術文化の奥行きにふれる、読み応えあるガイドブック。




            

◇◆目次(タイトル 著者 頁数)◇◆




近代への飛翔 赤木登代 著 21−37

啓蒙のメディア 吉田耕太郎 著 38−55

声の始源 阪井葉子 著 56−74

ピアノのある部屋 玉川裕子 著 75−93

祝祭の共同体 藤野一夫 著 94−117

聖書の民 樋上千寿 著 123−143

対話から同化へ 小石かつら 著 144−163

境界の文学 中川一成 著 164−180

存在と帰属 三谷研爾 著 181−199

カウンターカルチャーの耀き 三谷研爾 著 205−223

挑発するメディアアート 小松原由理 著 224−241

越境する批判精神 原千史 著 242−264

オスタルジーの彼方へ 國重裕 著 265−281




◇◆目次(タイトル サブタイトル 著者)◇◆

〇「近代への飛翔」 博物学に魅せられた画家メーリアン

赤木登代




〇「啓蒙のメディア」 読書と市民社会             

吉田耕太郎




〇「声の始源」 口承文化を発見した人びと           

阪井葉子




〇「ピアノのある部屋」  市民的教養としての音楽       

玉川裕子




〇「祝祭の共同体」 ワーグナーの綜合芸術プロジェクト    

藤野一夫




〇「聖書の民」  中東欧ユダヤ人の源流          

樋上千寿




〇「対話から同化へ」  メンデルスゾーン家の人びと   

小石かつら




〇「境界の文学」  ハイネとドイツ                 

中川一成




〇「存在と帰属」  カフカ家三代の歴史から           

三谷研爾




〇「カウンターカルチャーの耀き」 世紀転換期の青年たち

三谷研爾




〇「挑発するメディアアート」  

ハンナ・ヘーヒ、「騒然たる時代」を調理する 

小松原由理




〇「越境する批判精神」  

フランクフルト社会研究所と亡命知識人

原千史




〇「オスタルジーの彼方へ」  ドイツ統一と東ドイツの現実 

國重裕





絵葉書 炭鉱 労災




イギリス炭鉱写真絵はがき

イギリス炭鉱写真絵はがき

  • 作者: 乾 由紀子
  • 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 単行本





内容

極めて危険で厳しい肉体労働現場の写真が、絵葉書として20世紀初頭のイギリスで大量に流通した。丹念かつ実証的な調査によって、産業広告・女性労働・事故報道・工場の風景論等の視点から、炭鉱労働者たち自身による9×14センチの特異なメディアの実像を活写する。図版多数。




目次



1 炭鉱写真絵葉書を探して

2 絵葉書・写真の大衆化・社会的階級




第一章 絵葉書と先行写真メディア—産業・労働はどのように写し出されたのか

1 労働者の絵葉書

2 ヴィクトリア期の写真と労働者階級

3 写真の初期大量複製メディアと労働者階級




第二章 炭鉱の配達—ダービシャーの石炭会社の広告絵葉書

1 クレイ・クロス社の広告絵葉書シリーズとその観客

2 大衆写真における坑内の眺め

3 企業価値を映す

4 別の視線




第三章 コミュニティのイコン—ウィガンの女性炭鉱労働者の絵葉書

1 紳士の秘密の箱

2 女性炭鉱労働者と視覚表象

3 スタジオ写真絵葉書—カルトの名残り

4 仕事場の写真絵葉書




第四章 記念された死—バーミンガム近郊の炭鉱事故の絵葉書

1 ハムステッド炭鉱事故の絵葉書

2 写真屋ゴサードと事件絵葉書

3 新聞・雑誌写真とフォトモンタージュ

4 記念された死




第五章 炭鉱のスーヴェニア—南ウェールズの炭鉱の風景絵葉書

1 労働者の移動とスーヴェニア

2 風景における産業の居場所

3 トポグラフィー絵葉書

4 スーヴェニアとしての炭鉱絵葉書

5 補完の物語




むすび




あとがき

Acknowledgments



研究の方法および関連機関・所蔵元一覧

参考文献

図版出典一覧

索  引




京都大学学術出版会の紹介サイト

http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=1517


河中正彦先生追悼カフカシンポジウム


■日時:2008年3月17日月曜11:00~【16日の西成彦氏主催JAS研(ユダヤ・ドイツ・スラヴ)研究会の翌日 http://blog.so-net.ne.jp/kayo318/2008-02-25

■会場:大谷大学 響流館 3F マルチメディア演習室(京都市北区小山上総町)

   大谷大学へのアクセス:http://www.otani.ac.jp/annai/access/index.html#001

   大学構内図:http://www.otani.ac.jp/annai/shisetsu/gakunai_map.html

   ※地下鉄でいらっしゃる方は北門が最寄になります。




■発表者:佐々木 川島 藤田 須藤 中村 高野(順不同)

■参加者:大阪大学の三谷研爾先生 




■開催趣旨:




最初に 河中正彦先生追悼




1.博士論文を抱えている人は、その内容、ないしは今書いているところについて報告




2.博士論文を書いた方は、新しい持ちネタを披露するか、自分の領域の動向を報告




■プログラム(発表者アイウエオ順)




第一次大戦中の『プラハ日報』とカフカ 川島隆(京都大学非常勤講師)

「カフカの友人」 佐々木茂人(大谷大学任期制助教)

博士論文『カフカにおける<Spiel>』 須藤勲(愛知工業大学非常勤講師)

博士論文(準備中)『カフカにおける女性像-家・移住・帰郷』 高野佳代(国会図書館)

博士論文(準備中)『カフカと中欧ユダヤ教の現在・過去・未来』 中村寿(北海道大学)

話題提供『カフカとチェコ文学』藤田教子(東京大学)




■プログラム:

 11:00~ 河中先生の追悼

 11:05~ 報告1(高野:「カフカにおける女性像―家・移住・帰郷」)

     (昼食)

 13:00~ 報告2(中村:「カフカと中欧ユダヤ教の現在・過去・未来」)

 14:00~ 話題提供「カフカと東方」

          川島:「第1次大戦中の『プラハ日報』とカフカ」

佐々木:「カフカの友人」

          藤田:「カフカとチェコ文学」

     (休憩)

 15:45~ 報告3(須藤:「カフカにおける<Spiel>」)

     (懇親会)




 ※参加無料、来聴歓迎 (途中参加OK)



この企画は、ボヘミア研究会の特別企画です。「ボヘミア研究会」とは、ボヘミア(チェコ北部)を対象に、分野や言語の垣根を越えて研究する集いです。今回は、フランツ・カフカの最新の研究状況を、若手研究者がそれぞれの関心領域から報告します。なお、このシンポジウムの場を借りて、去る1月7日に急逝された河中正彦先生のご冥福を祈り、その功績も振り返りたい所存です。

ボヘミア研究会ブログ「ボヘミア研究会日誌」:http://diary.jp.aol.com/xfzjk2k3gpcm/

サイト紹介:聖書 翻訳比較


新約聖書の翻訳比較と各国聖書引照の編集を行ったもの




http://bbbible.com/




カフカのテキストにもこういうの、あるといいですよね(笑)


モーリス・ブランショ論『異議申し立てとしての文学』

ブランショにとって、カフカの文学がなくてはならないものだったと書かれています。

異議申し立てとしての文学―モーリス・ブランショにおける孤独、友愛、共同性

異議申し立てとしての文学―モーリス・ブランショにおける孤独、友愛、共同性

  • 作者: 西山 雄二
  • 出版社/メーカー: 御茶の水書房
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本



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シュテファン・ミュラー=ドーム著、徳永恂訳『アドルノ伝』


カフカ論に結構なページが割かれています






アドルノ伝

アドルノ伝

  • 作者: シュテファン・ミュラー=ドーム
  • 出版社/メーカー: 作品社
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: 単行本



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松岡正剛『誰も知らない 世界と日本のまちがい』


カフカについて記述があるそうです






誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

  • 作者: 松岡 正剛
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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