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『拒食の文化史』原題:From fasting saints to anorexic girls.

訳書のブックカバーには、カフカ研究書として売りたかった?文章が・・・
原書にはなさそうなのですが

引用:カフカは、断食芸と神経性無食欲症とをより密接なものとして一緒に引き出した。彼自身がそれらをつなぐ鎖の輪だったのである。私たちの自発的飢餓の年代記のなかでは、カフカは十九世紀の断食芸の衰退と、二十世紀の神経性無食欲症の出現の間の、交叉点に立っている。


拒食の文化史

拒食の文化史

  • 作者: ワルター ヴァンダーエイケン
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本




From Fasting Saints to Anorexic Girls (Eating Disorders)

From Fasting Saints to Anorexic Girls (Eating Disorders)

  • 作者: Walter Vandereycken
  • 出版社/メーカー: Athlone Press
  • 発売日: 2001/01
  • メディア: ペーパーバック



「断章・カフカの香り」所収

犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫) (文庫)
柳田 邦男 (著)


犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)

犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)

  • 作者: 柳田 邦男
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 文庫



weblio辞書で「カフカ」検索してみると

品種改良データベースの「カフカ(野菜)」(レタス)がトップに表示されます(笑)

Weblio 辞書 > 食品 > 品種登録データベース  

http://www.weblio.jp/category/food/hinsh

Weblio辞書 http://www.weblio.jp/

札幌でチェコの人形劇

引用:札幌で、きょうとあす、ある人形劇が公演されます。
中央ヨーロッパのチェコの人形劇です。チェコでは人形劇は文化だそうですが一体、どうしてなのでしょうか。

札幌の教育文化会館です。人形劇のリハーサルが行われていました。チェコの人形劇団です。
(山内記者)「人形劇だが役者が動いたり影絵を使ったりと今まで見たことの無い人形劇です」
日本人にもなじみの深い「3匹のこぶた」です。実は、この人形劇の脚本、演出を手がけたのは小樽出身の沢則行さん。チェコを拠点に世界各地で活躍する人形劇作家です。
おととい、チェコの人形劇団のメンバーが北海道に到着しました。この人形劇。チェコの人にとっては特別なものだといいます。
(沢則行さん)「人形劇を通して自国のアイデンティティを守った」「(劇場以外では)チェコ語が使えなかった」
ヨーロッパの中央に位置するチェコ。17世紀、異民族の支配を受けていたチェコでは公用語としてドイツ語が強制され、チェコ語は忘れられていきました。しかし、人形劇はチェコ語で演じられつづけました。チェコの人たちにとって人形劇は単なる娯楽ではなく、チェコ語を守った芸術として認識されているのです。
(沢則行さん)「チェコの人形劇は50年以上前から役者も演技して、仮面をつけてライブで楽器を使ってアクロバットもあれば歌も歌う」「とっても大事な文化」
チェコ民族の誇りを守った人形劇。札幌でチェコの文化に触れることができます。
(2008年5月9日(金)「どさんこワイド180」)

手紙論、『バートルビー』論


手紙のアメリカ

手紙のアメリカ

  • 作者: 時実 早苗
  • 出版社/メーカー: 南雲堂
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 単行本




[掲載]2008年03月23日朝日新聞
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)

■食べることさえできる手紙に宿る魂

 「白やぎさんからお手紙ついた/黒やぎさんたら読まずに食べた/しかたがないのでお手紙かいた/さっきの手紙のご用事なあに」

 まどみちお作詞、団伊玖磨作曲の「やぎさんゆうびん」は、みなさんおなじみだろう。本書は文学と手紙とアメリカとがいかに関(かか)わり合うかを、18世紀のクレヴクールやフォスターから19世紀のホーソーンやメルヴィルやオルコット、20世紀のバースやピンチョンやウォーカーへおよぶ射程で分析した重厚な研究書だが、BGMとして聞こえてくるのは、何とこのあまりにも軽やかな童謡なのである。

 なぜか。本書はまず、小説の起源とされる「書簡体」と物理的に紙にインクで書く「手紙性」とを明確に区分し、やがてその両者が複雑な関係を結んでいくのを辿(たど)り、あくまで人間的で存在論的な「手紙を書く」行為と、電子的でテクスト的な「メールを出す」行為のはざま、いわばアナログとデジタルのはざまで深く苦悩したあげくに、こう洞察するからだ。

 「やぎさんの場合のように、手紙は食べられるものでなくてはならない」

 そもそも手紙を書くという行為こそは文学の本質を成すために、小説は書簡体小説として始まった。そしてアメリカは当初ヨーロッパの植民地として環大西洋的な手紙のやりとりをくりかえすうちに、アメリカ独自の政治経済網とともに民主主義的な自己を確立し文学を発展させた。しかし著者が注目し続けるのは、にもかかわらず、書簡体という物語技法に回収される以前の無編集の手紙、全く読まずに破くことも燃やすことも、食べることさえできるモノとしての手紙であり、そこにこそ魂が宿るという逆説だ。

 そんな視点から、フォークナーの『アブサロム、アブサロム!』が「古き南部である紙に、新しい北部のインクが痕跡を残す」ことで「現在によって過去を浮き出させる作用」が解明される。手紙というメディア(物<モノ>)自体が手紙のメッセージ(魂)であることをあざやかに伝える本書もまた、知的スリルに満ちたもうひとつの手紙であった。

東京ゲーテ記念館

紹介の文章 http://www.gsj.jp/Pub/News/pdf/1988/10/88_10_08.pdf

建てたのは、粉川忠氏。(粉川哲夫のお父さん)
粉川忠の伝記的小説『夜の旅人』(by阿刀田高)
粉川忠をモデルに、ゲーテを「ナポレオン」に変えた設定で書かれた小説『ナポレオン狂』(by阿刀田高)

詳細はこちら
http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/kogawa-tadashi.htm

保坂和志氏お勧めの本

保坂氏の推薦書ならば、たぶんカフカ読みにもぐっとくる本でしょう


幻のアフリカ

幻のアフリカ

  • 作者: ミシェル レリス
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1995/05
  • メディア: 単行本



ミシェル・レリス日記〈1〉1922‐1944

ミシェル・レリス日記〈1〉1922‐1944

  • 作者: ジャン ジャマン
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 単行本



ミシェル・レリス日記 (2)

ミシェル・レリス日記 (2)

  • 作者: ジャン・ジャマン
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 単行本



アフリカの印象 (平凡社ライブラリー る 3-2)

アフリカの印象 (平凡社ライブラリー る 3-2)

  • 作者: レーモン・ルーセル
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本



ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)

ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)

  • 作者: レーモン ルーセル
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 新書



菜食主義・自然療法・ヌーディズムなど

タイトルからはわかりにくいが、カフカの吸っていた時代の空気を知るには必須と思われる日本語文献。


帰依する世紀末―ドイツ近代の原理主義者群像 (MINERVA歴史叢書クロニカ)

帰依する世紀末―ドイツ近代の原理主義者群像 (MINERVA歴史叢書クロニカ)

  • 作者: 竹中 亨
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本



本書は、原理主義という概念を使って、反ユダヤ主義など急進民族主義と、菜食主義・自然療法・ヌーディズムなどの生改革運動を一括して把握しようとする。通例、対極的に捉えられがちなこの二つの思想・運動の同根性を剔抉しつつ、これを世俗化の空隙の中で生じた一種の宗教的復興現象と捉えるよう提唱している。

【目次】

序章 楽観と悲観のはざまで
第1章 宴のあと―自由主義への幻滅
第2章 社会観としての反ユダヤ主義
第3章 反ユダヤ主義から民族至上主義へ
第4章 民族の憂鬱と田園の愉悦
第5章 禁欲による救済
第6章 超合理への拝跪
終章 近代化のなかの新宗教

海外に渡った日本の芸人(軽業師・曲芸師)

2008年5月4日付日経新聞書評で絶賛

出版者HP http://www.shohakusha.com/detail.php?id=a9784775401491

日本人登場―西洋劇場で演じられた江戸の見世物

日本人登場―西洋劇場で演じられた江戸の見世物

  • 作者: 三原 文
  • 出版社/メーカー: 松柏社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本



明星聖子訳『カフカ』

ロバートソンらしく、カフカ全体に目を配ってさまざまなトピックを要領よくまとめている気もするが、
先行研究に対する独自批判を、あたかも「正しい説」のように書いているのが、いただけない。
特に、その独自説の根拠が文献で示されていない(少なくとも訳書には脚注等がない)ので、
初学者にも研究者にも不親切。
バイロンやコンラッドと比較されているのがオドロキ!英文学からの要請?

「日本の読者のための読書案内」に故意に選ばれなかった?文献紹介

マルト・ロベール『カフカ』『カフカのように孤独に』
池田浩士ほか『カフカ解読』


カフカ (1969年) (晶文選書)

カフカ (1969年) (晶文選書)

  • 作者: マルト・ロベール
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 1969
  • メディア: -




カフカのように孤独に (平凡社ライブラリー (265))

カフカのように孤独に (平凡社ライブラリー (265))

  • 作者: 東 宏治
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




カフカの解読―徹底討議カフカシンポジウム

カフカの解読―徹底討議カフカシンポジウム

  • 作者: 池田 浩士
  • 出版社/メーカー: 駸々堂出版
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 単行本



Tagebücher, Kommentar: Dritte, von Waltraud John bearbeitete Auflage (Gebundene Ausgabe)

Tagebücher, Kommentar: Dritte, von Waltraud John bearbeitete Auflage (Gebundene Ausgabe)

# Verlag: Fischer (S.), Frankfurt; Auflage: 1 (Mai 2008)
# Sprache: Deutsch
# ISBN-10: 3100381920
# ISBN-13: 978-3100381927

Die von Franz Kafka als seine Tagebücher bezeichneten Schreibhefte enthalten Aufzeichnungen unterschiedlichen Charakters: Aufzeichnungen vom Tage und Selbstbetrachtungen, Briefentwürfe, literarische Skizzen und abgeschlossene Erzählungen.
Der separat lieferbare Kommentarband, der die Kontexte erschließt und Querverweise zu Leben und Werk bietet, wurde für die vorliegende Ausgabe überarbeitet. Er enthält zahlreiche Ergänzungen und Aktualisierungen sowie ein erweitertes Register.

『小説の楽しみ』

小島信夫:カフカとベケットからの影響
カフカの『変身』を読む
ほか



小説の楽しみ (水声文庫)

小説の楽しみ (水声文庫)

  • 作者: 小島 信夫
  • 出版社/メーカー: 水声社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本



ついに出ます!『書簡1918-1920』



Briefe 4. 1918 - 1920

Briefe 4. 1918 - 1920

  • 作者: Franz Kafka
  • 出版社/メーカー: Fischer S. Verlag Gmbh
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: ハードカバー



Über das Produkt
Das Ende des Krieges und der Untergang der Habsburger Monarchie bedeutet auch für den tuberkulosekranken Kafka einen gravierenden Einschnitt: Er ist jetzt Bürger der CSR und damit als deutschsprachiger Jude in einer heiklen Lage. Selbst die leidenschaftliche Korrespondenz mit Milena Jesensk der Schwerpunkt in diesem Band ist von nationalen Konflikten überschattet. Erst nach dem Scheitern dieser wohl intensivsten Beziehung seines Lebens findet Kafka zurück zur Literatur.
Band 4 der Briefedition enthält 306 kommentierte Briefe Kafkas, davon sieben im Erstdruck, ergänzt durch 48 an ihn gerichtete Schreiben. Ansichtskarten sind als Abbildungen wiedergegeben.

多言語でカフカ語録?

http://www.logosquotes.org/ Logos Translations multilingual Quotes  http://www.logosquotes.org/pls/vvolant/seng_a.frasiautore?lm=ES&lang=JA&codice=202 Kafka Franzの言葉として、以下の3つのフレーズが登録されていて 各々、数十ヶ国語に訳すとどうなるかが一覧表示されます。 カフカ、こんなこと書いてましたっけ??(笑)
①障害物を見極めようとして時間を無駄にするな。ないかもしれないからだ
②美を感知する能力を保つ人は、老いることはない
③進歩を信じることは、進歩がすでにあったと信じることを意味しない

西岡兄妹のカフカ漫画連載@『モンキービジネス』

雑誌『モンキービジネス』創刊号によると、
『ある流刑地にて』以外にも、
西岡兄妹によるカフカ作品の漫画化が
次号以後、続くそうです。

『ある流刑地にて』は、まあまあ良くできていたと思いますが、
願わくば池内訳でなければ!!

ブランショのカフカ論

安原伸一朗さんが、近日刊行の思潮社『現代詩手帖 ブランショ特集号』の論文で、ブランショのカフカ読解について少し言及されるそうです

安原さんブログ http://tarbes.cocolog-nifty.com/

『おどるでく』


おどるでく

おどるでく

  • 作者: 室井 光広
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/07
  • メディア: 単行本



芥川賞 評者コメントhttp://uraaozora.jpn.org/akuta111.html

ドイツにおけるユダヤ人の歴史2冊


ユダヤ人 最後の楽園――ワイマール共和国の光と影  (講談社現代新書 1937) (講談社現代新書 1937)

ユダヤ人 最後の楽園――ワイマール共和国の光と影 (講談社現代新書 1937) (講談社現代新書 1937)

  • 作者: 大澤 武男
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/04/18
  • メディア: 新書


内容紹介敗戦と混乱、ワイマール憲法、そしてヒトラー台頭への15年
二つの戦争のはざまで彼らは何を見たのか

第一次大戦後のドイツに成立したワイマール共和国。そこには「共生」の理想を掲げ苦闘したユダヤ人の姿があった。ナチの「最終的解決」前夜に咲き誇ったユダヤの栄光を鮮やかに描く。

目次第1章 前史 ユダヤ人の解放と諸問題
第2章 ワイマール初期とユダヤ人の政治活動
第3章 ユダヤ人のワイマール文化
第4章 夢から現実、孤立から破滅へ




普通のドイツ人とホロコースト―ヒトラーの自発的死刑執行人たち (MINERVA西洋史ライブラリー 75)

普通のドイツ人とホロコースト―ヒトラーの自発的死刑執行人たち (MINERVA西洋史ライブラリー 75)

  • 作者: ダニエル J.ゴールドハーゲン
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本



大量虐殺の動機とは?
 ホロコーストの加害者、ドイツ人の反ユダヤ主義、
 ナチス時代におけるドイツ社会の性質を再考する。

1990年代中頃に「ゴールドハーゲン」論争を巻き起こし、ドイツ歴史学界の激しい批判を浴びつつも、ベストセラーとなったホロコーストに関する問題書の全訳。
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツは「アウシュヴィッツ絶滅収容所」に象徴されるように、ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅をめざして、組織的に差別・迫害・殺害の限りを尽くした。本書では,ユダヤ人大量虐殺の現場、これを遂行した「普通のドイツ人」の動機や心情など、学術的史書では後景に隠されがちな情景が、重苦しいばかりの記述となって再現されている。本書を「逸脱の書」と評するか、「告発の書」はたまた「警醒の書」と見るか、いまなお論議は終わっていない。

序 ホロコーストに関する中心的観点の再考
 I ドイツの反ユダヤ主義を考える
1 反ユダヤ主義再考
2 近代ドイツにおける抹殺的反ユダヤ主義の展開
3 抹殺的反ユダヤ主義
 II 抹殺論者の計画とソシキ
4 ナチスのユダヤ人攻撃
5 絶滅の執行者と機構
 III 警察大隊
6 警察大隊――大量虐殺実行者
7 第101警察大隊の隊員たちの行動
8 第101警察大隊の隊員たちの動機を考察する
9 警察大隊――生活・殺戮・動機
 IV 絶滅政策としてのユダヤ人「労働」
10 ナチ期におけるユダヤ人「労働」の根拠と形態
11 「労働」収容所における生活
12 労働と死
 V 死の行進
13 死の道
14 行進はどこに向かうのか
 VI 抹殺的反ユダヤ主義、普通のドイツ人、自発的な死刑執行人
15 犯行者の行動に関する競合する説明
16 大量虐殺の動機としての抹殺的反ユダヤ主義
エピローグ
あとがき
付論1~3
監訳者あとがき
地名索引
人名索引

『ドイツ住宅改革運動-19世紀の都市化と市民社会』

カフカが住むことになるベルリンで19世紀に起こったそうです


ドイツ住宅改革運動―19世紀の都市化と市民社会

ドイツ住宅改革運動―19世紀の都市化と市民社会

  • 作者: 北村 昌史
  • 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本



内容
ヨーロッパでは都市化が進行し、住宅問題をはじめとする様々な問題が発現するが、本書は、19世紀のベルリンの住宅改革運動を題材に、それまでの伝統社会が現代社会に転換する過程を解明することを目的とする。近年、西洋史研究で大きな注目を集めてきた「ヨーロッパ都市化」の研究に新たな知見を加えるものである。
目次
はしがき
序 章
第Ⅰ部 住宅問題の発生
第1章 一九世紀中葉ベルリンの住宅事情
第2章 「トロイアの木馬」と市民社会——一八二〇〜三一年ベルリン行政と住宅問題
第3章 ファミリエンホイザーと市民社会——一八四三年の探訪記の分析を中心に
第Ⅱ部 住宅改革運動の展開
第1章 ドイツ三月革命前後の労働諸階級福祉中央協会
第2章 一八四〇年代ベルリンの都市社会とファミリエンホイザー
第3章 一九世紀中葉の住宅改革運動——ベルリン共同建築協会
第4章 一九世紀中葉の住宅改革構想
第Ⅲ部 住宅改革構想の変遷
第1章 「ホープレヒト案」(一八六二年)とベルリン都市社会
第2章 ドイツ統一前後の住宅改革構想
第3章 一九世紀ドイツにおける住宅改革構想の変遷——労働諸階級福祉中央協会の機関誌を題材に——
結 論
付 論
あとがき
人名索引・事項索引

ドイツ現代史研究会四月例会
日時:2008年4月27日(日)13:00~17:00
場所:同志社大学光塩館1階第1共同研究室(三月例会が開催された場所と同じです)
合評会 北村昌史氏の著書 『ドイツ住宅改革運動-19世紀の都市化と市民社会』(京都大学学術出版会)
コメンテーター:後藤俊明氏
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チェコの世界遺産をテレビ番組で放映

2008年4月12日にNHK総合のテレビ番組「探検ロマン・世界遺産」で、プラハが放映される。この番組は、世界遺産の紹介とともに、歴史、謎、人々の暮らしを伝えるもの。放送時間は、午後8時から午後8時45分まで。

 また、7日から17日まで、同じNHK総合の「シリーズ世界遺産100」で、クトナー・ホラ、セドレツ、レドニツェとヴァルチツェなどチェコにある多数の世界遺産が放映される。放送時間は午前10時55分から午前11時まで。
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漫画『ある流刑地にて』

西岡兄妹による、『ある流刑地にて』の漫画が、柴田元幸責任編集・季刊文芸雑誌『モンキービジネス』創刊号(2008年4月19日発刊、ヴィレッジブックス)に載るそうです。

同誌には、柴田訳『書写人バートルビー』も!!
http://www.villagebooks.co.jp/books-list/detail/978-4-86332-008-6.html

西岡兄妹 http://www.ztv.ne.jp/bro-sis/
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「海外の長篇小説ベスト100」5位に『城』9位『審判』

新潮社の季刊誌『考える人』2008年春号の特集「海外の長篇小説ベスト100」。
作家、評論家、翻訳家、哲学者、ジャーナリストら129人へのアンケート。
回答者は好きな10作を挙げた上で順位をつけ、編集部が1位に10点、2位に9点などと配点し、
総合的な順位を決めた。

1位ガルシア=マルケス『百年の孤独』
2位プルースト『失われた時を求めて』
3位ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
4位『ドン・キホーテ』(セルバンテス)
5位『城』(カフカ)
6位『罪と罰』(ドストエフスキー)
7位『白鯨』(メルヴィル)
8位『アンナ・カレーニナ』(トルストイ)
9位『審判』(カフカ)
10位『悪霊』(ドストエフスキー)

回答者それぞれが選んだ10作と選んだ理由については、『考える人』をご覧ください!
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新版『カフカ・ハンドブック』(Vandenhoeck & Ruprecht)

Oliver Jahraus、Bettina von Jagow編。
1979年の二巻本のハンドブックと比べると、今回のは「ハンドブック」というか
まあ普通に「論集」の一つだな、という印象。

目次に目を通すと、
Joachim Unseld、Detlef Kremer、Hans Dieter Zimmermann、Henry Sussman
といった昔なじみの名前の他に、
レクラム文庫の「解釈」シリーズのカフカ本などに書いていた新進気鋭の研究者
の名前がずらりと並んでいます。


本書は全体が四部に分かれています

1.伝記、人と作品
2.作品概観
3.解釈アプローチ
4.作品個別解釈


以下、各パートごとに

1.伝記、人と作品
伝記パートは通年的に記述されているのではなく、項目別です。

ここで、医学言説史の Sander Gilman が「官吏としてのカフカ」「カフカと病気」
という二つの項目を執筆している。

2.作品概観
「全集の編集」
(Anette Steinich)を扱う項目があります。

このパートで Scott Spector が「カフカとモダニズム文学」の項を執筆。
「カフカとユダヤ」の項を執筆するのは、Andreas B. Kilcherという研究者。
"Textverkehr"や"Zionism and Beyond"といった論集にも書いていた人。


3.解釈アプローチ
「神学解釈」がなくて「脱構築」の項目(Maximilian G. Burkhart)が増えてる
のには、 多少時代の変化を感じます。

他のパートにも書いてる編者の Oliver Jahraus は、ここでは「カフカと文芸理論」
の項を執筆。
このへんが本人の一番力が入ってるポイント?
Dagmar C. Lorenz の記事「カフカとジェンダー」は、"Companion"からの再掲か?


4.作品個別解釈
『流刑地』をポストコロニアル研究の Alexander Honold
が担当しているのが、いかにも今風?

『田舎医者』の脱構築解釈で有名な Hans H. Hiebel が、『審判』+『掟の前』
を担当。
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『バートルビーと仲間たち』

2008年4月6日付の日経新聞朝刊の書評で紹介されていましたが、「バートルビー」を作家の隠喩と捉えて、「作家」の一例として、「おびただしい草稿をすべて焼き捨てるように遺言した」特異な作家としてカフカに言及しているそうです。

すでに、ドゥルーズが「バートルビー、または決まり文句」というエッセイ(『批評と臨床』所収)のなかで、バートルビーは「作家の隠喩」などではないと宣言し、カフカとの共通点について考察しています。


バートルビーと仲間たち

バートルビーと仲間たち

  • 作者: エンリーケ・ビラ=マタス
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/02/27
  • メディア: 単行本


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新刊”Franz Kafka - Visionär der Moderne”

von Anna Hofmann (Autor), Dieter Rehwinkel (Autor)
# Broschiert: 144 Seiten
# Verlag: Wallstein (April 2008)
# ISBN-10: 3835302736
# ISBN-13: 978-3835302730

Franz Kafka (1883-1924) ist zu einer Ikone der modernen Literatur geworden. Die Zeitlosigkeit der präzisen, kargen Sprache, mit der er Auswegslosigkeit, Unheimliches, Resignation und Bedrohung beschreibt, lässt ihn wie einen visionären Autor der Gegenwart erscheinen. Er gilt in vielen europäischen Ländern als einer der wichtigsten deutschsprachigen Autoren.Aus dem Inhalt:Anke Bennholdt-Thomsen: Schreiben statt Leben. Zu Kafkas TagebüchernJosef Cerm k: Kafka in Prag - Prag in KafkaAlice Stakov : Zur tschechischen Rezeption KafkasH‚lŠne Cusa und Hedwig Cambreleng: Die Kafka-Rezeption in FrankreichAdam Krzemi nski: Die Kafka-Rezeption in PolenBernd Neumann: Kafkas Sicht der jüdischen Assimilation - ¯Der Verschollene® und ¯Das Schloss®Peter-Andr‚ Alt: Franz Kafkas Selbstmodellierung in den ErzählungenStefanie Rinke: Die unüberwindbare Schwelle der symbolischen Ordnung. Versuch einer psychoanalytischen Deutung von Kafkas WerkThomas Anz: Kafkas Helden der ModerneSybille Lewitscharoff: Kafkas Kinder - die produktive Rezeption. Ein Gespräch
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ゲルハルト・ノイマン教授著作リスト(2007.8.31)

http://www.germanistik.uni-muenchen.de/personal/ndl/emeriti/neumann/index.html


『アカデミー報告』論 14 24 240番
『断食芸人』論 39 41 68番
117番「犬と猿」
222番「芸、生と死」

食(文化)論 25 69 75 76 77 78 111 137 153 172 174 197 198 199 254 258番

Spiel関係 65 88 122 124 140 155 156 181 182 226 239番
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新刊『ユダヤ女ハンナ・アーレント―経験・政治・歴史』

けっこう、衝撃的なタイトルだと思ったのですが
アーレント自身の発言のようです。
フランスの博士論文を訳したもの。ロベルト・ヴェルチュが「ウェルチュ」、米議会図書館が「ライブラリー・オブ・コングレス」、セイレーンが「シレーン」というような感じで訳されていて、日本語としては読めない箇所もありますが、「ユダヤ人として生きること」とはどういうことなのか?というアーレント自身のテーマが論じられているので、読む価値のある一冊かもしれません。イディッシュ語に対する、アーレントとカフカのアプローチの違いなどは面白かったです。

「私はひとりのユダヤ女です」と、自らを位置づけるアーレントにとってユダヤ性は紛れもないひとつの経験であり、己の思考を政治や歴史に導く重要な要素であった。アーレントが引き起こした数々の論争を踏まえ、その思想練成の側面を照射。


目次
1 「あなたは誰ですか?」「ひとりのユダヤ女です」(ユダヤ人の同化の起源で―ラーエル・ファルンハーゲンあるいは内面性と物語としてのユダヤ性
所与と「誰」)
2 反ユダヤ主義、全体主義。崩壊するのをひとが見たがるものについて書くこと(反ユダヤ主義を解釈すること。同化主義とシオニズムの実践的かつ理論的不十分さ
全体主義の区切り、あるいはジェノサイドの区切り?)
3 困難な平等(解放の運命)(「啓蒙」の両義性から解放の曖昧さへ
無国籍者あるいは「人間一般」)
4 パーリア、成り上がり者、そして政治。いかにして没世界主義から脱するか(パーリアと成り上がり者―圧制の体系
没世界主義と友愛
没世界主義を超えること)
5 抑圧されたものと犠牲者の責任(「われわれが求めるのは慈愛ではなく正義である」
シオニズムあるいは国民解放運動の曖昧さ
ユダヤ人評議会。政治的責任、道徳的責任)


ユダヤ女ハンナ・アーレント―経験・政治・歴史 (叢書・ウニベルシタス 883)

ユダヤ女ハンナ・アーレント―経験・政治・歴史 (叢書・ウニベルシタス 883)

  • 作者: マルティーヌ・レイボヴィッチ
  • 出版社/メーカー: 法政大学出版局
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本


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Selbstwehr のマイクロフィルム

Lexisnexis から Selbstwehr のマイクロフィルム購入可能

所在: Lexisnexis Acadmic:
http://academic.lexisnexis.com/upa/upa-product.aspx?pid=3979&type=SS&parentid=3933



日本法人:
http://global.lexisnexis.com/jp

極東書店を経由で購入可能

極東書店:
http://www.kyokuto-bk.co.jp/
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1922年から1923年にかけてのドイツ紙幣

一橋大学元学長井藤半彌(1894-1974)が、ベルリン留学中(1922年11月-1925年3月)に蒐集した1922年から1923年にかけてドイツを襲った天文学的インフレ期のドイツ紙幣、緊急通貨(Notgeld)が、一橋大学機関レポジトリ「HERMES-IR」スペシャルコレクションで公開されています

http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/da/handle/123456789/5
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新刊”Kafka und die jüdische zionistische Frau”

von Manfred Voigts (Autor)
# Broschiert: 152 Seiten
# Verlag: Königshausen & Neumann; Auflage: 1 (Januar 2007)
# Sprache: Deutsch
# ISBN-10: 3826035259
# ISBN-13: 978-3826035258
# Größe und/oder Gewicht: 23,8 x 15,8 x 0,8 cm

Kafka konnte seine Existenz als Schriftsteller nur sichern, indem er die Ansprüche des üblichen Lebens und insbesondere die Ansprüche von Ehe, Ehefrau und Familie mit Kindern zurückwies; er konnte Schriftsteller nur als Junggeselle sein. Dies hatte nicht nur private Folgen. Kafkas gesamter Freundeskreis war zionistisch orientiert, und dies hieß: Ein Zionist sollte eine jüdische, möglichst sogar zionistisch eingestellte Frau heiraten und ein Familie gründen. Gottes erstes Gebot an die Juden war: Seid fruchtbar und mehret euch! Der Glaube des Judentums, den diese jungen Männer wieder beleben wollten, sollte von den Vätern an die Kinder weitergegeben werden. Dieses Thema wurde gerade in Kafkas Freundeskreis heftig diskutiert. In diesem Buch wird neben einem einführenden Aufsatz die Breite und Intensität dieser Diskussion um die zionistische Frau und Ehe dokumentiert, mit der Kafka als Junggeselle unmittelbar konfrontiert war.
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